ソフトバンク「半額サポート」の仕組みを解説。下取りが条件のキャンペーン内容とは?

2018年10月22日

最近では、スマホの高機能化が進むにつれ端末価格も高くなり、10万円を超える機種も当たり前となってしまいましたね。

そんな中、ソフトバンクから毎月の端末負担額を抑えるためのサービスとして登場したのが

  • 半額サポート for iPhone
  • 半額サポート for Android

の2つです。

この名称により「機種代が半額?お得!」と思われる方も多いかと思いますが、使用後の機種の「下取り」が前提条件のキャンペーンだという点を知っておかなければなりません。

ここでは「半額サポート for iPhone/Android」の仕組みからメリット&デメリットまで分かりやすく解説していきます。

iPhoneとAndroidで違いは?

半額サポートは「for iPhone」「for Android」の2種類がありますが、購入する機種によって名称が変わるだけでキャンペーン内容は同じと考えていただいて問題ありません。

それではいってみましょう~。

ソフトバンク「半額サポート」とは?

メリット(特典)は大きく分けて2つ

半額サポート for iPhone/Androidの特典は大きく分けて以下の2点です。

①機種代金の「48回払い」が可能

半額サポートを適用すると端末代金が48回の分割払いとなるため、通常の24回に比べ毎月の料金が半分になります。(そのぶん支払い期間は2倍に)

24回払いと48回払いの月額料金と支払期間

②機種代金が最大で「半額分」免除される

48回の支払期間のうち、ちょうど中間地点である2年経過後(25か月目以降)に機種変更した場合は残りの支払い分が免除されます。

2年間利用した後(25か月目以降)に機種変更すると 残りの支払いが不要

基本は2年ごとの機種変更

2年(25ヶ月目)ごとのタイミングでソフトバンクの最新機種に変更していく(下図参照)ことで、最大限の特典を受けられ、端末代を抑えることができます。

↓図にするとこんな感じ。

最新機種を半額で購入し続けるイメージ

26ヶ月目からは免除される期間が少なくなっていくので、お得度は減っていきます。特典を最大限うけるなら25ヶ月目の機種変更がベストということですね。

利用料金は無料

ソフトバンク「半額サポート for iPhone/Android」に加入するための料金は無料です。
auの場合だと、似たプランである「アップグレードプログラムEX」の利用にはプログラム料(390円/月)がかかりますので、その点は良心的かもしれませんね。

半額サポートの加入条件

  1. 48回払いの割賦(新スーパーボーナス)で機種を購入すること
  2. 下記いずれかの通信料プランに加入する(している)こと
    受付中ウルトラギガモンスター+(プラス)
    ミニモンスター
    受付終了
    (現在加入中の方のみ)
    おてがるプラン(専用データ定額)
    データ定額1GB・2GB・5GB
    データ定額20GB・30GB(ギガモンスター)
    データ定額50GB(ウルトラギガモンスター)
    データ定額20GB(U18)
    データ定額パック・標準(8)
    データ定額パック・大容量(10)(15)(20)(30)

「下取り」が特典の適用条件

半額サポートに加入したとしても、特典を受けるにはいくつか条件が必要となります。

そのひとつが機種変更時に利用した端末をソフトバンクに「下取り」に出すこと。つまり返却しなければならないということですね。

特典の適用に必要な条件は下記の通り。

  1. 機種変更時に残りの支払い額が総額20,000円以上あること
  2. 機種変更後も引き続きソフトバンクの「半額サポート」または「機種変更先取りプログラム」に加入すること
  3. 加入時に購入した機種をソフトバンクに下取りに出して査定をクリアすること。
    下取りの端末が破損等により査定の基準を満たさない場合20,000円の支払いが必要です。

半額サポートに加入し、きちんと25ヶ月目以降に機種変更したとしても上記の条件を満たしていないと特典が適用されませんのでご注意下さいね。

1年で機種変更が可能なオプション

ここまで一般的な半額サポートの支払い方法を解説してきましたが、さらにオプションに加入することにより、2年待たずに機種変更することもできるようになります。

1年買い替えオプション

半額サポートのオプション的なプランである「1年買い替えオプション」を利用すれば、2年待たずに1年経過後(13ヶ月目以降)から機種変更することが可能。

ただし・・、

13ヶ月目すぐに機種変更したとしても、そこから25ヶ月目までの期間分は免除にはなりません。25ヶ月目までの差額の支払い(分割)が必要となります。

↓少々分かりづらいかと思いますので下図を参考にしてみて下さい。

「1年買い替えオプション」で1年で機種変更 した場合の支払いイメージ

つまり、1年買い替えオプションで1年経過後すぐに機種変更しても、

  1. 旧端末の分割支払い(差額期間分)
  2. 新端末の分割支払い

2つの支払いが25ヶ月目まで必要になるということ。

月月割を適用する方はご注意を!

もし現在ソフトバンクを利用中で「月月割」が適用可能な旧プランに加入している方は、1年買い替えオプションの差額期間分に関しては月月割が適用されないので注意して下さい。

ソフトバンクの新プランでは「月月割」は撤廃されています。

半額サポートのデメリットとは?

さて、ここからは「半額サポート for iPhone/Android」のデメリットを解説します。

罠

機種の「下取り」が前提

ここまで何度か述べてきましたが、25ヶ月目以降に機種変更をして残債を免除するためには機種の下取り(返却)が前提となります。

レンタルorリース契約と同じ?で、自分のモノじゃない感がありますね。。

古い機種は手元に残しておきたい。という方は、48回分までの残債をすべて支払えば良いのですが、当然キャンペーンを利用するメリットはありません。

さらに、よくよく考えると「半額サポート」は

「48回割賦」と「下取りプログラム」キャンペーンをセットにしただけ?

という見方もできるかも。そう考えるとあまり魅力的には映りませんね。。

破損した端末は下取りできない

基本的には電源ボタンが問題なく機能するなど、正常に動作が行えることが前提となります。破損した端末では下取り不可となり、特典が適用されません。

具体的にどこからどこまでが「破損」と判定されるかはソフトバンク側の判断によりますが、目安として下記のような条件があります。

  1. 電源(スリープ)ボタンを押して画面が付く
  2. 初期化されている
  3. ロック解除できる(パスワードなどかかっていない)
  4. IMEI(製造番号)が確認できる
  5. 本体・ディスプレイが破損していない(ひび割れ・破損・欠損など)
  6. 本体が変形していない
  7. ディスプレイ表示に異常が無い(線が入る・液もれ・暗すぎ・焼き付き等)
  8. タッチパネルが正常に反応する
  9. 改造・分解などを行っていない(メーカー保証内)

2018年6月28日までに「半額サポート」に加入している方は1~4の条件だけでOKですが、2018年6月29日以降に加入の方は査定の基準が厳しくなっています。

査定の基準は「下取りプログラム」とほぼ同一の基準のようです。

もし破損している場合は、20,000円の支払いが必要です。

解約&MNPしにくくなる

半額サポートに加入しない場合は・・

もし半額サポートを利用せず、通常の24回の割賦で2年毎の「更新月」に解約・MNPすれば、その時点では端末代が完済&違約金もかからないので気軽に解約やMNPができます。

半額サポートを利用した場合は・・

しかし「半額サポート」に加入すると、2年毎の「更新月」にMNPを行おうと思っても端末代の支払いは4年(48回)です。端末代金の残債がまだあるのです。もし解約するなら残りの端末代を支払う必要があります。

こうなると「他社にMNPしたくても我慢するしかないな。。」となるわけですね。誰もが特典を最大限活用するため2年で機種変更をせざるを得ない状況になるでしょう。

「次回も半額サポートに加入」が残債を免除される条件なので、半額サポートに加入し続ける、つまりソフトバンクからMNP転出が気軽にはできなくなります。

当然これらをすべて承知の上で、今後もずっとソフトバンクを使うし「半額サポート」で機種変更して半額で利用し続けたい!という方は全く問題ありません。

「半額」のタイミングは一瞬

半額サポートの特典を「最大限」に受けられるのは25ヶ月目に機種変更した場合のみ。つまり26ヶ月目、27ヶ月目・・と経過するごとに免除額が減ります。

特典を最大限活用したい場合は、機種変更のタイミングを忘れないように気をつけましょう。

携帯料金を抑える他の方法

半額サポートを利用せずに携帯料金を安くするための方法です。

下取りプログラムを利用する

ソフトバンクの「下取りプログラム」を利用すれば、使い終わった機種の下取り額を毎月の携帯電話料金から割引してくれます。

iPhoneの新しいモデルであれば下取り額が本体価格の半分近くになる場合もあるので、利用しない手はありませんね。

他社(ドコモ/auなど)からのMNPであれば
公式:下取りプログラム(機種変更)

ソフトバンク契約中の方が機種変更する場合は
公式:下取りプログラム(のりかえ)

ネット販売店の特典を利用

この方法は他社(ドコモ/au/MVNOなど)からソフトバンクにMNPする場合のみ有効です。

街のソフトバンクショップなどの販売店は販売奨励金(※)を自社の店舗(一等地)の家賃や土地代などに当てているため、キャッシュバック自体なかったり、出てたとしても少額。
携帯電話の契約が成約した際にソフトバンクから販売代理店に支払われるお金のこと。

それに比べ、ネットで契約する販売店は実店舗を持たない(もしくは簡素な店舗のみ)ため、販売奨励金のほとんどを高額キャッシュバックとして還元できます。

契約先はソフトバンクなので、どの販売店で契約してもプランに違いは全くありません。

ですので金額的に得するネット販売店(※)での購入がオススメ。機種代金からキャッシュバック分を割引することができます。「スマホ乗り換え.com」などが有名です。

すでに「半額サポート」に加入の方へ

もう半額サポートに加入してしまったけど、解約やMNPをした場合どうなるか?また機種変更のタイミングによるメリット・デメリットをそれぞれみてみましょう。

半額サポートに加入した後の選択肢は大きく分けて以下の通り。

半額サポート「加入後」の選択肢
選択肢デメリットメリット
1~12ヶ月目に機種変更
半額サポート特典を適用1年買い替えオプションを適用
25ヶ月目までの差額の支払いが必要次回も半額サポート(4年縛り)に加入が必要機種の回収(破損時は2万円支払い)か必要1年ですぐ機種変更できる半額分の残債が免除
25ヶ月目に機種変更
半額サポート特典を適用
次回も半額サポート(4年縛り)に加入が必要機種の回収(破損時は2万円支払い)か必要半額分の残債が免除
26ヶ月目~に機種変更
半額サポート特典を適用
次回も半額サポート(4年縛り)に加入が必要機種の回収(破損時は2万円支払い)か必要26ヶ月目以降は免除期間が減少するため、ひと月ごとに半額サポートのメリットも少なくなる機種の残債が20,000円未満になると特典は適用不可残債が免除
1~24ヶ月目に解約・MNP残りの端末代の支払いが必要違約金が必要支払後の端末は自分のものに
25・26ヶ月目に解約・MNP残りの端末代の支払いが必要違約金なし支払後の端末は自分のものに
機種変更しない(48回分支払う)
特典を適用しない
半額サポートの特典なし端末代の残債なし

半額サポートに加入後は、コストの面だけで言うなら、やはり25ヶ月目に機種変更をした方がいちばんメリットが高くなりますね。。

まとめ(加入してから後悔しないために)

いかがだったでしょうか?最後に重要な部分をまとめましたので、加入を検討している方はこれだけ知っておきましょう。

メリット
  • 48回割賦で1ヶ月あたりの負担が通常(24回)よりも軽くなる。
  • 機種代金の最大半額分が支払い免除される。
デメリット
  • 半額となるタイミングは一瞬。(25ヶ月目の機種変更のみ)
  • 残債が免除されるためには端末の返却が必要。(正常に動作すること)
  • 端末が破損している場合は20,000円を払わないと免除されない。
  • 1年で機種変更できる「1年買い替えオプション」は結局、差額の支払いが必要。
  • 解約・MNPが気軽にできなくなる。(機種変更し続けないと損をするシステム)
半額サポートに向いている人
  • 2年ごとに新しい機種を安く手に入れたい。
  • ずっとソフトバンクのままでOK。他社へのMNPは考えていない。
  • 古い端末は手元に残しておかなくても大丈夫。
  • 端末を壊さない自身がある。
半額サポートを利用せずに機種代を抑えるには
  1. 下取りプログラムを利用する
  2. ネット販売店などのキャッシュバックで機種代金を安くする

注意点の多いキャンペーンではありますが、デメリットを知り、納得のうえで利用すれば後悔せずにお得に利用できるはず!

それではまた~。