au「ゼロ学割」とは。条件と料金のしくみを簡単解説。0円~になる対象は?

2018年12月11日

ゼロ

今年もこの季節がやってきましたね。

各携帯キャリアでは毎年、若者を対象とした「学割」キャンペーンが恒例となってますね。もちろんauでも新しい学割の提供が開始されています。

2019年版「auの学割」は、新料金プランの「ピタットプラン」or「フラットプラン」に対応していて、1種類ではないんです。

このうち、唯一ピタットプラン向けのキャンペーンが「ゼロ学割」

2019年版auの学割。ピタットプラン向けの「ゼロ学割」、フラットプラン向けの「フラット学割5/20・NETFLIXプラン学割」

「ゼロ学割」の受付期間

2018年12月1日~2019年5月31日

これは25歳以下(とその家族)の方3か月間のみ月々1,980円割引される学割です。

これにより月々の料金が0円から利用できるため「ゼロ(0円)学割」というネーミングとなっているようですが、どんな条件下で可能になるのでしょうか?

ここでは「ゼロ学割」の料金や適用条件を中心にキャンペーン&プランのしくみを分かりやすく解説料金シミュレーションもありますので参考にしてくださいね。

ではいってみましょう~。

au「ゼロ学割」の特典と対象者

学割という名称が付いてはいますが、特に学生である必要はありません。

基本的に「25歳以下の人」が対象ですが、条件を満たせば「その家族の人」も同じ特典を受けることができます。ただし、それぞれ特典をもらえる時期が違います。

au「ゼロ学割」の対象となる人

25歳以下の方

加入した翌月から3か月間1,980円/月の割引

その家族の方

2019年6月から3か月間1,980円/月の割引

適用条件

ゼロ学割(1,980円/月の割引)を受けるには、上記の対象者であることに加え、さらに下記の条件も満たす必要があります。

25歳以下の方は

対象者その1「太郎くん(仮名)」

下記のどちらかのプランへ加入が必要です。

  • ピタットプラン(スーパーカケホ)
  • ピタットプラン(カケホ)

ピタットプランについては後ほど解説します。

auへの機種変更、または新規契約(他社からのMNPも含む)どちらでもOKですが、機種変更の場合はauで機種の購入が必要です。(持ち込み不可)

上記の条件をクリアすれば、加入した翌月からゼロ学割の割引が受けられます。

上記対象者の家族は

対象者その2「太郎くんの家族」

下記の条件①・②両方を満たすことが必要となります。

2019年5月31日時点で、先ほど紹介したプランに新規で加入している。

2019年5月31日時点で上記の対象者(25歳以下の方)と一緒の「家族割」グループに加入している。

新規契約(他社からのMNPを含む)のみ対象となります。(auを契約中の方が機種変更する場合は対象外)

上記の条件をクリアすれば、2019年6月からゼロ学割の割引が受けられます。

加入時のプランと料金は?

では「ゼロ学割」に加入した場合のプラン体系はどうなるのか見ていきましょう。

「ゼロ学割」加入時の料金構成

上で述べたように、ゼロ学割を適用するためにはauの新料金プランである、「ピタットプラン」または「フラットプラン」への加入が必要。

従来プランの「データ定額」は対象外です。

ピタットプランとは?

ピタットプランは通話・通信・LTE NET(ウェブ接続料)がセットになったauの新しい料金プランです。通信の利用量ごとに料金が5段階に変動します。(下図参照)

au「ピタットプラン」5段階定額の図

通話形式をカケホ・スーパーカケホ・シンプルの3種類から選べます。ただし「シンプル」の場合は学割の対象とはならないため、ここでは掲載していません。

ピタットプランの料金(ゼロ学割適用)

ピタットプランの料金と、そこへ「ゼロ学割」を適用した場合の料金は以下の通りです。

基本的に全て税込みで表示しています。auの公式ページのプラン料金は基本的に税抜きですのでご注意下さいね。

ピタットプランの料金&学割適用時の料金
プラン名利用したデータ量通常料金
※表示は全て税込み
ピタットプラン
(スーパーカケホ)

5分以内の通話かけ放題2年契約加入時
~1GB3,758円
学割適用で 1,620円
~2GB4,838円
学割適用で 2,700円
~3GB5,918円
学割適用で 3,780円
~5GB6,998円
学割適用で 4,860円
~20GB8,078円
学割適用で 5,940円
ピタットプラン
(カケホ)

通話かけ放題2年契約加入時
~1GB4,838円
学割適用で 2,700円
~2GB5,918円
学割適用で 3,780円
~3GB6,998円
学割適用で 4,860円
~5GB8,078円
学割適用で 5,940円
~20GB9,158円
学割適用で 7,020円

上記はauの「2年契約」に加入した場合の金額です。

2年契約ってなに?

2年契約(旧名:誰でも割)は「auで2年間使います!」という契約。「2年以内または3年目以降の更新月以外に解約」した場合は違約金9,500円の支払いが課せられます。

その代わり、加入すると基本料から毎月1,500円(税込1,620円)の割引があります。
auショップなどで契約すると、特に何も言わなければ当たり前のように加入させられてしまいますので、多くのユーザーが加入しているのではないでしょうか。

さらに1年間のみ1,000円割引

さらに「スマホ応援割」キャンペーンで、上記金額から1年間のみ1,000円(税込1,080円)の割引が受けられます。(ゼロ学割に加入の方なら全員適用)

au「ピタットプラン」の詳しい解説はこちら。

機種の購入代金

「毎月割」は対象外

従来のプラン(データ定額)であれば「毎月割」が適用できるため、機種に応じて毎月一定の割引がありました。しかしピタット(フラット)プランは「毎月割」の対象外

ですので必然的に「ゼロ学割」を利用する方は端末に応じた割引がない。ということです。

機種代の負担を減らすには?

機種代金の支払いは基本的に分割(24回)払いです。(初回に一括で支払うことも可)

しかしau「アップグレードプログラムEX」を利用すると分割48回払いになり、ひと月あたりの負担を減らすことができます。(支払期間はその分延びます)

さらに25ヶ月目に機種変更すると残りの機種代金の支払いが免除に。auで機種変更を続けていこう、という方にはオススメです。

au公式ページ:アップグレードプログラムEX

ゼロ学割と同時利用できるキャンペーン

ゼロ学割へ加入した場合には、以下のようなキャンペーンが併用可能です。

スマホ応援割

スマホ応援割出典:スマホ応援割|au

スマホ応援割は新規契約や機種変更と同時に「auピタット(フラット)プラン」に加入すると1年間だけ1,000円の割引を受けられるキャンペーン。

au公式ページ:スマホ応援割

アップグレードプログラムEX

アップグレードプログラムEX出典:アップグレードプログラムEX/EX(a)|au

アップグレードプログラムEXは「auピタット(フラット)プラン」向けのプログラム。適用すると機種代金の分割払いが通常の24回から48回になり、ひと月あたりの機種代を減らすことが可能。さらに25ヶ月目以降に機種変更しても残りの機種代は免除されます。

ただし利用するにはプログラム料(390円/月)がかかります。

au公式ページ:アップグレードプログラムEX

auスマートバリュー

auスマートバリュー出典:auスマートバリュー|au

auスマートバリューは「auひかり」などの自宅のネット回線と携帯電話契約を同時に契約することで割引を受けられるキャンペーンです。

au公式ページ:auスマートバリュー

月々「0円~」の条件とは?

au「ゼロ学割」の名称は毎月の料金が「0(ゼロ)円から利用できますよ~」という意味が含まれています。では、どのような条件でその金額が実現するのでしょうか?

月々「0円~」の注意点

まず前提条件として「0円~」には機種代金は含まれていません。つまり、機種を購入した場合は0円~の利用は不可能ということです。

さらに言うと、ゼロ学割の割引期間は3か月間のみなので、4か月目以降は「0円~」では利用できません。まずこの2点は注意しておきましょう。

他のキャンペーンも組み合わせる必要がある

ゼロ学割だけでなく他の割引キャンペーンも利用することで「0円~」が可能になります。具体的には下記の通り。

「0円~」が可能になる条件

  1. 「ゼロ学割」を適用
    まずは学割を適用します。
  2. 「2年契約」に加入
    いわゆる「2年縛り」のこと。2年契約に加入しないと基本料金が高くなります。
  3. 「ピタットプラン(スーパーカケホ)」に加入
    段階定額のピタットプラン、通話形式は「カケホ」より安い「スーパーカケホ」に。
  4. 「スマホ応援割」を適用
    ピタット(フラット)プラン加入で1年間のみ1,000円の割引が受けられます。
  5. 「auスマートバリュー」を適用
    au指定のネット回線を併せて契約することで最大1,000円(永年)の割引があります。

上記の条件が全て揃うと「0円~」が実現します。5段階定額のため1GBまでの利用であれば、料金は「0円」というわけですね。

料金シミュレーション

これまでの内容をふまえて「ゼロ学割」加入時の料金をシミュレーションしてみましょう。

全て税込みの表示です(au公式ページのシミュレーションは税込み・税抜きが混在している内訳表示のため当記事と金額が異なることにご注意ください。)

標準的な料金例

機種(iPhone XR)を購入し、ゼロ学割&スマホ応援割を適用した一般的な料金例です。

iPhone XR購入(24回払)/ピタットプラン/スーパーカケホ/学割適用
(税込)4,640円~8,960円
ピタットプラン(スーパーカケホ)
段階制の定額プラン5分以内の通話かけ放題
~1GB 3,758円
~2GB 4,838円
~3GB 5,918円
~5GB 6,998円
~20GB 8,078円
機種代金
iPhone XR(64GB)
24回払:4,100円
ゼロ学割-2,138円
スマホ応援割-1,080円

機種48回払いの例

上記と同じ内容で、さらにアップグレードプログラムEXを適用し機種の支払いを48回にした場合の料金例です。25ヶ月目以降に機種変更すると、機種代金の残債が免除されます(ただし機種の回収が必要)。

iPhone XR購入(48回払)/ピタットプラン/スーパーカケホ/学割適用
(税込)2,980円~7,300円
ピタットプラン(スーパーカケホ)
段階制の定額プラン5分以内の通話かけ放題
~1GB 3,758円
~2GB 4,838円
~3GB 5,918円
~5GB 6,998円
~20GB 8,078円
機種代金
iPhone XR(64GB)
48回払:2,050円
アップグレードプログラムEXプログラム料:390円
ゼロ学割-2,138円
スマホ応援割-1,080円

月々「0円~」が可能な料金例

機種は新たに購入せず、自分で持ち込み、ゼロ学割&スマホ応援割&auスマートバリューを適用した料金例です。

機種持ち込み/ピタットプラン/スーパーカケホ/スマートバリュー適用/学割適用
(税込)0円~3,780円
ピタットプラン(スーパーカケホ)
段階制の定額プラン5分以内の通話かけ放題
~1GB 3,758円
~2GB 4,838円
~3GB 5,918円
~5GB 6,998円
~20GB 8,078円
機種代金購入しない(0円)
ゼロ学割-2,138円
スマホ応援割-1,080円
auスマートバリュー
指定のネット回線とセット利用で割引
~2GB:-540円
2GB超~20GB:-1,080円
データの利用量で異なる

auの学割は他にも3種類

auの「ゼロ学割」はピタットプラン向けの学割ですが、同時に「フラットプラン」向けの学割も提供開始されていますので、少し紹介します。

フラットプランとは?

au「フラットプラン」はピタットプランと同じく通話・通信・LTE NET(ウェブ接続料)がセットになった新料金プランですが、通信の量に関わらず料金は一定となります。

フラットプラン向けの学割

  • フラット学割5

    加入することで、容量が5GBと少なめの「学割専用」のプランが利用可能になり、通常料金から3ヶ月間のみ2,020円/月の割引が受けられます。スマホ応援割も適用可能。

    au公式ページ:au「フラット学割5」

  • フラット学割20

    au「フラットプラン20」の通常料金から3ヶ月間のみ2,020円/月の割引が受けられます。スマホ応援割も適用可能。

    au公式ページ:au「フラット学割20」

  • NETFLIXプラン学割

    容量が定額25GBで、さらに動画サービス「NETFLIX(ネットフリックス)」が見放題となる「auフラットプラン25 Netflixパック」の学割バージョン。

    加入することで通常料金から3ヶ月間のみ2,020円/月の割引が受けられます。スマホ応援割も適用可能。

    au公式ページ:NETFLIXプラン学割

まとめ。本当にお得?メリットは

いかがでしたか?

2019年版auの学割は適用期間が3ヶ月と短いこともあり、過去の学割に比べると物足りなさを感じるかもしれませんね。

しかしお得感が薄まったとはいえ、メリットは健在です。

ピタットプランの利用を前提に考えている。しかも対象条件を満たしている。というのであれば確実にお得になるので迷わず加入したほうが良いでしょう。

現在ガラケーを利用中の方は・・

例外として、現在ガラケーを利用されているなら、ゼロ学割よりも割引期間の長い「ケータイ→auスマホ割」が適用可能。学割よりもお得になるかと思います。
両方の条件を満たしている場合は「ケータイ→auスマホ割」が優先的に適用されるようです。

au公式ページ:ケータイ→auスマホ割

学割ありきで考えるのも良いですが、自分の利用状況に合った無駄のないプランを見つけることが、携帯料金を安く抑える一番の方法だと思います。

それではまた!

au「ピタットプラン」の詳しい解説はこちら。