MNPとは?携帯&スマホの手続きが分かるガイド。手数料・乗り換え費用を抑えよう!
スマホや携帯を利用しているなら一度は「MNP」や「乗り換え」という言葉を耳にしたことがあるかと思います。
ざっくり言うと、MNPとは「電話番号を変えずに他の携帯電話会社へお引越し(乗り換え)する制度」のこと。・・ここまではご存知の方も多いはず。
しかし実際にMNPの経験がない方にとっては、手続き方法やかかる費用など具体的には分からない。手続きが難しそう・・といった印象をお持ちなのではないでしょうか?
この記事では、そもそもMNPとは何か?という基本的な知識から最短で手続きできる知識とMNPの恩恵を最大限受けるための方法を分かりやすくご紹介していきます。
この記事の目次
MNPとは何?
MNPは「モバイルナンバーポータビリティ」の略。
Mobile Number Portability
それぞれの単語の頭文字を取って「MNP(エム・エヌ・ピー)」と呼びます
というより「乗り換え」という呼び方が一般的かもしれませんね。
MNPは上で書いたとおり、今まで使用してきた電話番号を変えずに別の電話会社に乗り換えるための制度。利用していた電話会社を解約と同時に新たな別会社での新規契約となります。
「機種変更」と何が違うの?
機種変更とは、一般的に利用中の会社は解約せずに機種や料金プランのみ変更する契約のことを言います。
携帯電話会社の契約の種類は下記の3パターンに分けられます。
MNP(乗り換え) | 電話番号を変えずに契約会社を変更すること。 |
---|---|
機種変更 | 会社を変えずに機種(とプラン)のみ変更すること。 |
新規契約 | 新たに契約(新規の電話番号を取得)すること。 |
この契約の種別によって割引キャンペーンの対象になったり、ならなかったりします。その中でも(ひと昔ほどではないですが)比較的優遇されるのが「MNP」なんです。
MNPの手続きの流れ
MNP乗り換えの手順は非常にシンプルです。
- 現在契約中の会社から「MNP予約番号」を発行
- 有効期限内(15日間)に、新しい電話会社の契約手続き時に提示
たったこれだけ。簡単です。
解約手続きは不要
新たな会社の回線が開通した時点で今までの会社は自動的に解約となります。つまり解約の手続きなどは不要ということ。
MNPに必要なもの
1.MNP予約番号
MNPするならまずこれ。現在契約している会社から発行してもらう10ケタの予約番号です。電話などで簡単に即日発行が可能。(有効期限は15日。再発行も可能)
電話の場合、10分程度で取得が可能です。主なキャリアの取得方法は下記リンクから。
2.本人確認書類
運転免許証があれば確実。どの会社でもどちらか1点で本人確認はOKかと思います。パスポートやマイナンバーカードは、会社によっては本人確認書類と認められない場合がありますので事前に確認してください。
3.支払い方法が確認できるもの
通帳(+届出印)・クレジットカードなど
発生する費用・手数料
通常のMNPでかかる費用で必須となるのは「MNP転出手数料」と「契約事務手数料」の2つ。あとは状況しだいで「解約金」と「端末代残金」も必要となります。
1.MNP転出手数料(必須)
こちらは転出、つまり解約する会社に支払う手数料です。毎月の支払いに使用していた口座(またはクレジットカード)からMNP開通の翌月請求日に引き落としとなります。
ドコモ | 2,000円 |
---|---|
au | 3,000円 |
ソフトバンク | 3,000円 |
MVNO(格安SIM) | 約2,000円~ ※会社や利用期間により異なる |
大手キャリアの手数料は契約状況にかかわらず2,000~3,000円となっていますが、MVNOから転出する場合、一部の会社では少し異なる場合があるのでご注意ください。
2.契約事務手数料(必須)
こちらは新しく契約する会社に支払う手数料です。こちらの料金も契約後、初回の請求分と同時に口座(またはクレジットカード)から引き落としされます。
ドコモ | 3,000円 |
---|---|
au | |
ソフトバンク | |
MVNO(格安SIM) | 約3,000円 ※楽天モバイルが3,394円など会社により多少異なる |
3.解約金(違約金)
例えば「2年契約」などのプランに加入していた場合、2年以内に転出・解約した場合は解約金(契約解除料や違約金とも呼ばれる)が必要となります。
2年契約とは?
多くの方が加入しているであろう「2年契約」。携帯電話やモバイルルーター界隈に多く見かけますよね。基本的に最低利用期間が2年のため、別名「2年縛り」とも呼ばれます。この最低利用期間への加入を条件に毎月割引を受けられる等の特典があります。
しかし最低利用期間中にMNPなどで解約(転出)すると解約金の支払いが発生します。
会社側としては自社のユーザーに少しでも長く契約してほしいのは当然のこと。最低利用期間はユーザーの流出を防ぐための苦肉の策?なのかもしれません。
ドコモ | 9,500円 |
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au | |
ソフトバンク | |
MVNO(格安SIM) | 会社により異なる |
大手キャリアの解約金は一律固定の9,500円となっていますが、MVNOはそれぞれ会社によって異なります。
解約金のかからない会社もありますが、その分MNP転出手数料の名目で支払う場合があるのでご注意を。(MNPを行わない純粋な解約の場合は完全無料)
また契約期間によって解約金が変動する会社もあります。
4.端末代の残金
手続き前に必ず確認しておこう
MNPの手数料ではないのですが、現在の機種代金を分割で支払っていて、まだ完済できていない場合は、乗り換え後も引き続き返済が必要になります。(もちろん解約後も分割払いで大丈夫。)
この場合、乗り換え先でも機種購入する場合は両方の支払いが必要となります。まずは手続き前に機種代の残金を確認しておきましょう。
MNPで失敗しないためのポイント
なるべく解約金を支払わない
契約解除料は解約する時期によって支払わずに済みます。ただし、解約金の支払いをしてでも今すぐ乗り換えたいのか、支払い不要になる期間まで待ってみるかは自分の状況によって選択すればよいかと思います。
各電話会社の「最低利用期間」
上でも解説しましたが、最低利用期間とは「せめてこの期間だけは利用してネ!」という契約。これによって基本料金が割引になりますが、逆にこの期間中にMNP転出(解約)すると解約金の支払いが発生します。
最低利用期間は電話会社でそれぞれ異なります。タイプごとに挙げてみましょう。
最低利用期間→更新月がくり返すタイプ
大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)など
大手キャリアの「2年契約(自動更新あり)」の基本的なパターン。2年ごとに「更新月」と呼ばれる期間が3ヶ月間あり、この期間にMNPや解約を行えば解約金は不要。何もしない場合はそのまま契約が自動更新されます。
2019年3月から各キャリアの「更新月」の期間が2ヶ月から3ヶ月に延長されました。
最低利用期間後はどのタイミングでも解約金が発生しないタイプ
MVNO各社・大手キャリアの新プランなど
MVNO各社・大手キャリアの「フリープラン」や「自動更新なし」プランに見られるタイプ。一定期間(2年など)を過ぎれば、その後はどのタイミングでも解約金がかかりません。
これまで解約金のかからない期間は25ヶ月目以降でしたが、2019年3月からは24ヶ月目以降でOKとなっています。
利用期間やプランによって解約金額が変動するタイプ
MVNO各社など
MVNO各社に多く見られるタイプ。契約した期間によって解約金が変動し、一定期間を過ぎると不要となります。(楽天モバイルなどは契約時に最低利用期間を自分でいくつか選択でき、さらに利用した月数によって解約金の額が変わるしくみです。)
MNPの特典を活用する
大手キャリアならMNPが対象の特典&キャンペーンを行っており、うまく活用することでMNP諸費用分をまかなえたり、さらにキャッシュバックも手にすることができます。
公式キャンペーン
大手キャリアへの場合、時期によっては乗り換え(MNP)する方が対象となるキャンペーンがあります。各社、条件や特典の内容はさまざまなので、手続き前に公式サイト等で確認しておきましょう。
販売店のキャンペーン
公式のキャンペーンより特典が高いのがネット店舗や家電量販店、つまり「販売代理店」で行っているキャンペーン。
時期によっては、かなり高額なキャッシュバックを行っている店舗もあります。(ソフトバンク系の販売店は特に特典が多め)
つまり、大手キャリアへMNP乗り換えする場合、手続きするショップ選びが一番重要といっても過言ではありません。
タイミングが良ければ、かなりお得なキャッシュバックキャンペーンにめぐり合えるかもしれません。ぜひ各店舗を比較しながら探してみてはいかがでしょうか?
まとめ
ここまでお読みくださりありがとうございます。それでは当記事のまとめです。
MNPとは?
電話番号を変えずに他の携帯電話会社へお引越しする制度のこと。
手続き・手数料は?
- 予約番号が必須。(利用中の会社に発行してもらい、移転先の会社に提示して手続きする)
- 解約手続きは不要。(乗り換え後に利用していた会社は自動で解約扱いとなる)
- 更新月内の乗り換えが一番手数料が少ない。
手数料を抑え、お得なMNPを行うためには?
- 機種代金の残金がないか確認する(残りの支払額を把握)
- 更新月など違約金のかからないタイミングで乗り換えを行う
- 手続き時には販売店の「キャッシュバックキャンペーン」を活用する
- キャリアの公式キャンペーン(MNP対象)を適用する
MNPは興味はあるけど手続きが面倒そう。。と思っている方!実際やってみればホントに簡単に取得できますよ。
じっくり検討して、良いプランを見つけてください。それではまた!