ソフトバンク「新料金プラン」完全ガイド!超初心者向けに料金体系を解説してみた。

2018年11月24日

携帯電話の料金体系って複雑すぎませんか?

携帯キャリアの「料金プランのしくみ」を分かりやすく解説するシリーズの第2弾は、

ソフトバンクです。

自分自身で最適なプランを見つけ納得して利用するためには、まずは大まかでも良いので、その「しくみ」を把握しておくことが重要です。

ここでは初心者」向けに、ソフトバンクの料金体系を分かりやすく解説していきます。

ソフトバンクのスマホ向けプランのしくみがほぼ理解できるかと思います。

最後のほうでは料金シミュレーションにもチャレンジ。月々の料金計算が自分で簡単にできるようになりますよ。

ソフトバンクの料金プランのしくみ

まずは大まかな料金体系の解説から。毎月支払う料金の内容は、どのようなもので構成されているのでしょうか?

下記の4つをまず覚えておきましょう。

①通信プラン+②通話プラン+③機種代金-④割引

確実に必要となるのが、①通信と②通話プラン。この2つがすべての基本です。あと、機種を購入した場合は③機種代金、条件しだいでは④割引(キャンペーンなど)があります。

この構成はソフトバンクだけでなく、ほぼ全ての携帯電話会社(格安スマホも含む)で共通しています。シンプルですが一番重要ですので頭に入れておきましょう。

電話料金の構成

では①~④をそれぞれ具体的に解説していきましょう!

①通信プラン

通信プランはデータの送受信にかかる料金。インターネット、メール、アプリなどを利用する際の「通信」に必要なサービスです。

通信

スマホの「通信」とは?

まずは先に「通信」の基本からお話ししましょう。

スマホはパソコンと同様、通信を行いインターネットを利用することができますよね。

通常、スマホでは「WIFI」「モバイルデータ通信」のどちらか2種類の通信が可能。

WIFI(ワイファイ)

無線LANとも呼ばれ、限られたエリア内で通信を行うことができます。自宅で契約するインターネットや、カフェ・レストランなどの施設で利用できる無料のWIFIがあります。

基本的に定額(または無料)で使い放題というのが特長。

モバイルデータ通信

各携帯電話会社独自の電波・回線を使って通信を行う方式。例えばソフトバンクで契約中ならソフトバンクの回線を使用してネットに接続します。

電波が届けばどこでも通信可能。通信量(容量)に応じて料金がかかるのが特長。

モバイルデータ通信は基本的に、1ヶ月間に利用できる通信の容量が決められていて、通信を行うたびにその容量を消費します。全て消費してしまうと、まともな通信できなくなります。(低速化)

スマホでは上記2種類の通信を、必要に応じて切り替えて使用することができます。

このうちスマホの「通信プラン」というのは、
「モバイルデータ通信」にかかる料金のこと。

通信できる量(容量)に応じたプランがあり、容量が多いものほど料金が高くなります。この通信容量の単位を「ギガ(GB)」といいます。聞いたことありますよね!

逆にいえば、WIFIの利用なら「モバイルデータ通信」の容量は消費しないということ。自宅などにWIFI環境があるなら最優先に利用しましょう。スマホ通信料の節約になります。
スマホには、WiFi接続できる環境では自動でモバイルデータ通信をオフにして優先的にWiFiに接続する機能が付いています。

ギガ(GB)とは

通信の量を表す単位が「ギガ(GB)」です。昔は「パケット」とも呼ばれていましたが、同じ(通信量表す単位)と考えて問題ありません。
ガラケーの通信量では単位に「パケット」が使われています。ドコモでは今も「パケットパック」などの呼称を使っているようですね。

ソフトバンクの通信プランは?

ではソフトバンクの通信プランは現状どうなっているのか?解説していきましょう。

以前は「スマ放題・スマ放題ライト・ホワイトプラン」と、それに応じた通信プランがありましたが、これらは全て受付終了となりました。

現在、ソフトバンクで新規で加入できるスマホの通信プランは下記の2つ。

どちらも利用できる通信量の上限は50GBまでですが、料金のしくみは異なります。

スマホ向け通信プランは2種類

ウルトラギガモンスター+

ウルトラギガモンスター+(プラス)は、通信料が定額容量が50GBのプラン。

料金こんな人向け
※表示は全て税抜き。「1年おトク割」で1年目のみ1,000円割引
1年目のみ ¥4,980
2年目以降 ¥5,980
モバイルデータ通信を多く使う方など

先ほど、モバイルデータ通信は通信を行うたびに容量(ギガ)を消費する。と述べましたが、このプランは指定の動画・SNSサービスの利用に限り、容量を消費しません。

「動画SNS放題」のイメージ図

指定の動画・SNSが使い放題となることから別名「動画SNS放題」とも呼ばれます。
「ギガ使い放題キャンペーン」で2019年4月までは全サービスが動画SNS放題の対象となっています。

ウルトラギガモンスター+は通信量の多い人向け。毎月の平均的な通信量が5GB以内の方は、このあと紹介する「ミニモンスター」を検討してみると良いでしょう。

ウルトラギガモンスター+の詳しい解説はこちら

ミニモンスター

ミニモンスターは、利用した通信の量によって段階的に料金が変わるプラン。通信量の少ない月は料金も低くなる、「使った分だけ」のシステムになっています。

料金こんな人向け
※表示は全て税抜き。「1年おトク割」で1年目のみ1,000円割引
0~1GB1年目のみ ¥1,480
2年目以降 ¥2,480
モバイルデータ通信をあまりしない(またはWIFIの利用が多い)方など
1~2GB1年目のみ ¥3,480
2年目以降 ¥4,480
2~5GB1年目のみ ¥4,980
2年目以降 ¥5,980
5~50GB1年目のみ ¥5,980
2年目以降 ¥6,980

容量は「ウルトラギガモンスター+」と同じく最大50GBまで使えますが、5GBを超えた月はミニモンスターの方が料金が高くなります。

毎月5GB以内の利用がほとんどだけど、たまに多く使ってしまう・・という方。つまり「毎月の通信量の平均」が5GB以内の方におすすめのプランといえますね。

「ミニモンスター」の4段階定額と料金の図

ミニモンスターの解説はこちら

②通話プラン

はい、もちろん「通話」にかかる料金です。

通話

自分の電話をかける頻度と時間に応じて選ぶと良いでしょう。

ソフトバンクの通話プラン

ソフトバンクの通話プランには、下記の3種類があります。

  • A.通話基本プラン
  • B.定額プラン
  • C.準定額プラン

通話基本プラン・定額プラン・準定額プラン

それぞれ解説していきましょう。

A.通話基本プラン(従量制)

基本料+話した時間分だけ料金がかかる通話です。利用料金に加えて、通話する時間ごとに料金がかかります。

受付が終了した「ホワイトプラン」とほぼ同じ内容になります。

「通話基本プラン」の料金(2年契約に加入時)
基本料金追加料金
1,500円(税抜)
ウェブ使用料込み
30秒ごとに20円

B.定額プラン

どれだけ通話しても定額の通話です。何分でも・何回でも定額で通話し放題のプランです。

受付が終了した「スマ放題」とほぼ同じ内容になります。

「定額プラン」の料金(2年契約に加入時)
基本料金追加料金
3,000円(税抜)
通話基本プラン+定額オプションウェブ使用料込み
なし

C.準定額プラン

条件付きで定額の通話です。5分以内の通話にかぎり何度でも通話し放題のプラン。5分を超えた分の通話料は別途かかります。

受付が終了した「スマ放題ライト」とほぼ同じ内容になります。

「準定額プラン」の料金(2年契約に加入時)
料金追加料金
2,000円(税抜)
通話基本プラン+準定額オプションウェブ使用料込み
5分超過分30秒ごとに20円
5分以内なし
ウェブ使用料とは

インターネットに接続するために支払う手数料のようなもの。スマホの利用には必須の料金で毎月300円(税抜)かかりますが、上記通話プランの料金内に含まれています。
auは「LTE NET」、ドコモは「spモード」と呼ばれています。

着信だけなら通話料はかからない

通話料は自分から発信する場合にのみ料金が発生します。自分からかけることが全くない。という方は一番安い従量制のプランでも大丈夫でしょう。

ソフトバンクの「2年契約」って?

先ほど述べた通話料金は「2年契約」に加入した際の価格。加入することで通話プランを最も安く利用することができます。

2年契約とは「ソフトバンクで最低2年は使ってね。更新月なら解約しても良いよ」というお約束。その約束を破って「更新月」以外に解約すると違約金(9,500円)の支払いが必要。

この「更新月」は2年毎に3ヶ月間あります(下図参照)
2019年3月1日から更新月の期間が2ヶ月間→3ヶ月間に増えました。

「更新月」に解約した場合は解約金なし

違約金なんてイヤ!いつ解約しても違約金なしのプランはないの?・・もちろんあります。が、しかしその分通話料が高くなってしまうんです・・。

2年契約以外のプランは下記の2つがあります。

2年契約(フリープラン)

契約して2年間経過後(25ヶ月目以降)なら、いつ解約しても違約金がかからない契約。
ただし通話料が「2年契約」より300円高くなります。

2年契約なし

いつどのタイミングで解約しても全く違約金がかからない契約。
ただし通話料が「2年契約」より2,700円も高くなります。

毎月の通話料が高くなるのはさすがに厳しいので、多くの方が仕方なく「2年契約」に加入するわけですね。。数ヶ月で解約する予定なら別ですが。

③機種代金

スマホ本体の購入代金です。

機種代

ソフトバンクでスマホを購入するには、分割で購入する方法が一般的。(もちろん初回に一括で支払うこともできます)

分割には24回(2年間で完済)と48回(4年間で完済)の2パターンあり、当然48回のほうは毎月の支払い額が安くなる分、支払期間が長くなります。

機種代金の支払い方法「24回分割・48回分割・一括払い」

ソフトバンクの機種一覧はこちら

ソフトバンク現行機種の価格早見表

「端末分離」で機種代金が高くなる?

近年、ソフトバンクを含む携帯キャリアで「機種代金」について大きな変更がありました。それが「端末分離プラン」と呼ばれるものです。詳しく解説しましょう。

旧・新プランの大きな違い

端末分離プランとは

旧プランでは機種代金と通信(通話)料金には、関係性がありました。

ソフトバンクの旧プランでいえば、機種を購入した際に「月月割」が適用できました。これは機種に応じた金額を毎月の通信(通話)料から割引するよ!というもの。

端末分離プランは、こういった「端末と通信(通話)料との関係性」をなくして別々にしようという考え。具体的には機種に応じた割引をなくす代わりに通信料を安くする事です。

月月割&旧プランは終了に

月月割を含め、今までの料金体系は軒並み新規受付終了となり、新たに「端末分離」のプランが開始。つまり上で述べたものは全て端末分離プランということですね。
月月割は、上で述べた「2年契約なし」を選択した場合に限り適用可能です。

今後は「端末分離プラン」がキャリアの主流となるでしょう。

機種の持ち込みOK!

新料金プランでは端末に応じた割引がないため、機種代金が今までよりも高くなります。そこで検討したいのが機種の「持ち込み」です。

上で述べたソフトバンクのプランは機種の「持ち込み」が可能です。機種を購入せず、中古のスマホや安いSIMフリー端末を持ち込んで契約すれば毎月の費用を抑えられるはず。

④キャンペーン

月額料金から割引などを受けられるキャンペーン&プログラムです。

キャンペーン

時期やプランに応じて様々なキャンペーンが展開されています。適用条件をクリアしないと特典を受けられないものがほとんどですので、よく確認しておきましょう。

キャンペーンには、ソフトバンク社が出しているもの(公式)以外に一部のショップ(販売代理店)が独自に出している特典(キャッシュバックなど)もあります。

ソフトバンクのキャンペーン

開催中(2018/11現在)の割引キャンペーン
名称特典と適用条件
1年おトク割1年間のみ1,080円割引
ウルトラギガモンスター+またはミニモンスターに加入の方が対象。
ハッピープライスキャンペーンiPhone XRとGoogle Pixel 3(XL)に限り通常本体価格から10,800円割引
スマホスタート割スマホ本体代から10,800円割引
ガラケーを利用していてソフトバンクで新たに「スマホ」を購入・契約する方が対象。
おうち割光セットずっと1,080円割引
ソフトバンク光など指定のインターネット回線とソフトバンクのスマホをセットで契約する。ホワイトBB・Yahoo!BBバリュープランの場合は2年間のみ適用
ギガ使い放題キャンペーン2019年9月末までネットの全サービスが使い放題
ウルトラギガモンスター+に加入の方が対象
下取りプログラム(のりかえ)下取り額を24回にわけて毎月割引
他会社からソフトバンクへMNPの際、利用していた機種を下取りに出し査定基準(破損していない等)を満たすと適用。
下取りプログラム(機種変更)下取り額を24回にわけて毎月割引
ソフトバンクで機種変更の際、利用していた機種を下取りに出し査定基準(破損していない等)を満たすと適用。
機種変更先取りプログラム最大7ヶ月分の機種代の残債が免除
プログラムに加入&対象機種を24回払いで購入後、12ヵ月間以上利用した上で指定の機種に機種変更する。
プログラム料(300円/月)・機種変更時に手数料2,000円が必要。
半額サポート for iPhone/Android最大24ヶ月(半額分)の機種代の残債が免除
半額サポートに加入&対象機種を48回払いで購入後、24ヵ月間以上利用した上で指定の機種に機種変更する。
「1年買い替えオプション」で12ヵ月間以上の利用でも機種変更可能に。ただし25ヶ月目までの差分の支払いが必要。プログラム料・手数料は不要。

販売店のキャンペーンも活用しよう!

一部のショップ(販売代理店)では時期によってキャッシュバックなどの特典が受けられます。基本的にソフトバンクへMNPすることが条件となっている所が多いようです。

MNPする場合は、ぜひ活用した方が良いでしょう。

月々の料金を計算しよう!

スマホ料金を構成する4つの要素①通信プラン②通話プラン③機種代金④割引をそれぞれ学んできたところで、月額料金を計算してみましょう。

最初に紹介した計算式を思い出してみてください。

①通信プラン+②通話プラン+③機種代金-④割引

はい、これに各料金を入れていくだけでOKです。

料金シミュレーション

例として下記の条件にしてみました。

  • 機種:iPhone XR(ハッピープライスキャンペーン適用)
  • 通信:ウルトラギガモンスター+(50GB 動画SNS放題)
  • 通話:準定額(5分以内かけ放題)
  • ガラケーからの機種変更(スマホスタート割適用)
  • 旧ガラケーを下取り(下取りプログラム適用)

月々の料金・内訳はこうなります。※各料金は全て税込み表示にしています。

月額料金表
(税込)10,878円
①通信プラン
ウルトラギガモンスター+(データ定額50GB)
6,458円
②通話プラン
準定額プラン
ウェブ使用料(324円)込み
2,160円
③機種代金
iPhone XR(64GB)
通常価格:106,560円
スマホスタート割 -10800円
ハッピープライスキャンペーン -10800円
割引後の価格:84,960円
24回払:3,540円
④割引
下取りプログラムガラケーを下取り
24回-200円
④割引
1年おトク割
1年間のみ-1,080円
④割引
ギガ使い放題キャンペーン
2019年9月末まで全サービスでデータ消費なし

通話・通信・機種代を足して、割引キャンペーンを引くだけなので、意外と簡単だったのではないでしょうか?ただし割引は1年間のみの場合が多いので注意しましょう。

もちろん、端末を自分で持ち込むなら機種代の項目は不要となります。

シンプルで簡単な料金シミュレーターを作ってみたよ

他の機種やプランとの組み合わせを色々試しながら料金を確認してみたい。という方向けに料金シミュレーターを作ってみました。

プランを選択するだけの簡単操作。解説付なので理解を深めながら料金計算ができます。

ソフトバンク料金シミュレーターはこちら

まとめ

いかがだったでしょうか?

ここまで読んでいただければ、ソフトバンクの料金がよく分かるようになっているかと思います。自分に合ったプランを自分で判断できるようになれば、より無駄なくスマホを利用できるかと思います。

それではまた~。