ドコモの新料金「ベーシックパック」が分かる!料金の比較とメリットを解説

2018年5月15日

ドコモ「ベーシックパック」
追記:ドコモ「ベーシックパック」は2019年5月31日に新規受付が終了しました。翌6月1日から新プラン「ギガホ/ギガライト」の提供が開始しています。

ギガホ・ギガライトの解説はこちら

新規受付は終了しましたが、現在ベーシックパックに加入中の方継続して利用可能です。

さらにカケホーダイ・カケホーダイライト・シンプルプランを利用中の方は、今後も特定のプラン間での変更・申し込みができます。(下記参照)

下記プラン間の変更なら今後も可能。
  • ベーシックパック
  • ベーシックシェアパック
  • ウルトラシェアパック
  • ウルトラデータパック
  • ケータイパック

↓ここからは終了以前の「ベーシックパック」解説記事です。


ホワイトプランに代わる?基本料金(通話)プランとして新たに「基本通話プラン」の提供が開始されました。

ドコモが2つの新料金プランを発表!

ドコモは新料金プラン「ベーシックパックベーシックシェアパック」の提供を発表。2018年5月25日から提供を開始しました。

この新プランの内容を簡単に説明すると・・

  • 通信を行った分だけ料金が4段階(ステップ)に変化する
  • ベーシックパックは1人(データシェアなし)の方向け
  • ベーシックシェアパックは家族間などでデータをシェアする方向け

となります。

当記事では1人向けのプラン「ベーシックパック」を中心にご紹介。できるだけ詳しく&分かりやすく解説します。ぜひ参考にしてみて下さいね。

ベーシックパックとは?

ベーシックパックは「通信料プラン」のひとつ。まずドコモの料金構成を見てみましょう。

ドコモの料金のしくみ

ドコモ料金の中身は主に下記の3つ。(機種代金・割引・オプション料金は除く)

  • 通話料(基本プラン)
  • ネット接続料(SPモード)
  • 通信料(パケットパック)

の組み合わせで成り立っています。(下図参照)

ドコモの料金のしくみ

ベーシックパックは新しい「通信料プラン」

「通信料プラン」=「パケットパック」

通信料はネットやメールなどデータの送受信を行うために加入が必須のプラン。ドコモでは通信料プランのことを「パケットパック」と呼びます。

そしてその中には通常の定額プランの「データパック」や家族間などでシェアが可能な「シェアパック」などがあります。

ドコモ「パケットパック」の分類図

上の図からもわかる通りベーシックパックは「データパック」に属し、ベーシックシェアパックは「シェアパック」に属します。

ドコモで「パック」という名称をよく目にするかと思いますが、それらはすべて通信料プランと思っていただいて良いでしょう。

料金が「段階的に」変動

ベーシックパックが画期的なのは、料金が4段階(ステップ)に変動するということ。大手キャリアのauが先駆けて「ピタットプラン」で導入。ドコモもそれに追従したカタチです。
ドコモでは各段階のことを「ステップ」と呼称しています。

利用したデータ量に応じた料金でムダがない

今までの定額プランだと毎月使えるGBが決められており、それ以上使ってしまうとネットも快適にできない状態(速度制限)となってしまいます。

そしてデータの利用が少なくても毎月同じ料金を支払わなければなりませんでした。

しかしベーシックパックは最大20GBで使用したデータ量に応じて4段階に料金が変動するため、データの利用量が月ごとに大きく異なる場合でも比較的ムダがありません。

ベーシックパック定額4段階の図

ベーシックパックの料金

最大20GBまでデータ量に応じて下記の4段階の料金になります。

データ利用量プラン料金
0~1GBまで2,900円
~3GBまで4,000円
~5GBまで5,000円
~20GBまで7,000円

料金の変動前や速度制限がかかる前にメールでお知らせ

「データ量到達通知サービス」に加入すると、20GBを超える前や段階(ステップ)が変動する前にメールでデータ量をお知らせしてくれます。

自分の利用状況を段階ごとに把握することで使いすぎも防ぐことができますね。

「ベーシックシェアパック」とは?

基本的にベーシックパックと同じ内容ですが、ドコモのお家芸?ともいえる、データシェアに対応したプランになります。

家族など複数名で加入し、そのグループの代表となる回線(例えば父親)のデータ量を子回線(妻や子供など)にシェア、つまり分け与えることができます。

子回線の通信料は不要ですが、シェアオプション(シェア利用料)が1子回線につき500円/月かかります。

ベーシックシェアパックについては別の記事で詳しくご紹介したいと思います。

au「ピタットプラン」との違い

au「ピタットプラン」

上でも述べたとおり、auの「ピタットプラン」でも4段階に変動するシステムが取り入れられていますが、ドコモのベーシックパックと何か違いはあるのでしょうか?

「月々サポート」が適用可能!

auでは端末代から一定額の割引をしてくれる「毎月割」がありますが、ピタットプランに加入した場合は毎月割の対象外となってしまいます。

しかしドコモの場合は毎月割のドコモ版ともいえる「月々サポート」が適用可能なのです。

従来のデータ定額が一部廃止に

新料金プランが追加されるかわりに、標準のデータプランだったSパック(2GB)Mパック(5GB)が2018年5月24日で廃止。大容量のLとLLパックはそのまま継続します。

データS・Mパックを利用中の方はどうなる?

廃止というのは「新規で加入ができませんよ~」という意味。既に加入している方は5月25日以降も継続して利用できますのでご安心を。

ドコモの「データパック」一覧
プラン名容量料金
データSパック (廃止)2GB3,500円
データMパック (廃止)5GB5,000円
データLパック20GB6,000円
データLLパック30GB8,000円
ベーシックパック (新登場)最大20GB2,900~7,000円

シェアパックの5・10・15GBビジネスシェアパック5・10・15GBも廃止となります。

従来の定額プランとの比較

ベーシックパックの容量(GB)あたりの料金は従来のプランと比べて安いのでしょうか?検証してみましょう。

下図は従来のプラン(データパック)とベーシックパックの料金を比較したグラフです。

データ容量(GB)ごとの料金比較の図

上の図からも分かる通りベーシックパックは、

  • 1GB未満や2~3GBの利用だと従来のデータ定額よりも安い
  • 5GBを超えると従来のデータ定額よりも高い

ということになります。つまり結論としては

データパックは小容量(1~3GB程度)の利用ならコスパが良いが、大容量(5GB超)なら従来プランの方がお得。

ということです。今までデータパックの20・30GBを利用していた方は、むしろ料金が上がってしまう可能性があります。

じゃあヘビーユーザーの方はメリットがないの?

ここまでの説明だとヘビーユーザーの方にとってベーシックパックはメリットが無い?と思うかもしれませんが、重要なのは利用量によって料金が変動するという点。

基本的にはデータをがっつり使うけど1~2GBの月もある。といった具合に毎月の利用量に大きく差があるような方は従来よりも料金が抑えられる可能性があるので、ぜひ前向きに検討してみてください。

利用できる割引サービス

ベーシックパック加入時に利用できる主な割引サービスです。

月々サポート

auの「ピタットプラン」は「毎月割」が適用されないのですが、ドコモの「ベーシックパック」では月々サポートを利用することが可能です。

ドコモ公式:月々サポートとは

ずっとドコモ割プラス

ドコモ「ずっとドコモ割プラス」はドコモでの利用を継続することで、その期間に応じて割引(もしくはdポイント受け取り)されるサービスです。

ドコモ公式:ずっとドコモ割プラス

docomo with

docomo with(ドコモ ウィズ)は、ドコモ指定の機種を購入することで(機種変更やプラン変更などを行わないかぎり)ずっと割引(1,500円/月)が受けられるサービス。

ただし「月々サポート」と同時に利用することはできませんのでご注意を。

ドコモ公式:docomo with

段階ごとの割引額

ベーシックパック加入時に上記割引サービスを受ける場合、通信の利用量(4段階)によって割引額が異なります。(下表参照)

各ステップごとの料金と割引額
データ利用量プラン料金割引
ずっとドコモ割プラスdocomo with
1GBまで2,900円2ndステージ割引なし
3rdステージ割引なし
4thステージ割引なし
プラチナステージ-200円
3GBまで4,000円2ndステージ割引なし
3rdステージ割引なし
4thステージ割引なし
プラチナステージ-600円
5GBまで5,000円2ndステージ-100円
3rdステージ-200円
4thステージ-600円
プラチナステージ-800円
20GBまで7,000円2ndステージ-100円
3rdステージ-200円
4thステージ-600円
プラチナステージ-800円

加入するメリット・デメリットは?

自分の利用状況を見て判断しよう

毎月5GB以内の利用が多いという方や、毎月のデータ利用量に大きな差があるという方はメリットが多いプランと言えます。

しかし上で述べたとおり、ベーシックパックは5GB超の利用だと従来プランに比べて料金は高め。毎月確実に5GBを超えるデータ利用がある方は、料金的にデメリットとなるでしょう。

その場合はベーシックパックではなく、従来の「データパック(20・30GB)」を選ぶほうが賢明かもしれませんね。

いずれにしても、まずは自分の通信の利用状況を把握することが大切です。

ベーシックパックの注意点

使わなかったデータを翌月へ繰り越すことのできる「パケットくりこし」は利用不可です。

ベーシックパックは最大容量が20GBです。これでもかなりの大容量ですが、ひと月のデータ使用量が最大容量を超えると月末まで速度制限がかかります。
毎月20GB以上利用するヘビーユーザーの方は「ウルトラデータLLパック(30GB)」がおすすめ。

まとめ

いかがだったでしょうか?

ドコモの「ベーシックパック」は、データの利用量の大小にかかわらず、同額の料金を支払わなければならなかった従来のデータ定額のデメリットを解消した通信料プランといえます。

とはいえ、ここで紹介したとおり利用状況次第ではメリットばかりではないので、場合によっては従来のデータ定額も視野に入れておいた方が良いでしょう。

ここまでお読みくださりありがとうございました。少しでも参考になれば幸いです。

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